療育とデジタルアートを 噛みくだく作業療法士 EatScene 永澤幹太
一見難しそうなデジタルや
自分とは違う特性を持つ人との関わり。
噛みくだいて咀嚼して、楽しく生きていこう!
療育とデジタルアートを噛みくだく人
EatScene 永澤幹太
——こんにちは。川浪ひかりです。
地上の星の1人目をインタビュー形式で紹介します。
今回紹介するのは、療育とデジタルアートを軸に
『EatScene』という名前で活動している永澤幹太くんです。
(以下:カンタくん)
カンタ:作業療法士だったりドラマーだったりします。EatSceneの永澤幹太です。
——今日は、カンタくんの活動や想いを聞いていきたいと思います。
■目次
- カンタくんって何者?
- カンタくんの活動『EatScene』
- EatSceneの活動に込めた想い
- まとめと、カンタくんの欲望
- ご相談はこちらから
1:カンタくんって何者?
インタビューのきっかけ
——カンタくんは、私が立っている店によく来てくれていて。
彼の色んな活動について聞かせてもらってるけど、
要素が多くてあまり理解できていなかったんですよ。笑
カンタ:よく言われます~。
——でも、面白いことしてるなあと感じていて。
カンタくんの活動を伝わりやすいかたちにして繋げれたら嬉しいなと。
ということで話聞いていきます。
カンタくんって何者? その1
音楽と、環境と。人見知りから変わったきっかけ~
——では経歴から聞いていこうかな。
カンタ:改めまして。永澤幹太です。福岡県出身、今26歳です。
ひかりちゃんと同い年だよね。どこから話していこう。0歳から?笑
——えっとね。自我が芽生えた頃から…。笑
カンタ:笑。中学生とか?
——カンタくんは人に対して物怖じしないオープンな雰囲気を感じるんだけど、
昔からこうゆう性格だったの?
カンタ:大学生からキャラクターががらっと変わったね。
——へー!それまではどんな感じだったの?
カンタ:高校生まではトゲトゲしていた。
内向的でトゲトゲしていて1人で本読んで1人で音楽聞いて。
——ええ!(驚)
カンタ:人見知りだと思ってた。
今はどんな人とでも、そんなことないねえ。
——うん。今まったくそんな感じないね。変わったきっかけは何だったんだろう。
カンタ:中学生のときからモテたくてドラムを始めて、
高校生の時も部活に入らずバンドしてて、ライブハウスに出るようになったんですね。
当時の僕がお酒やタバコの匂いのするライブハウスに行って「出れませんか?」
と聞きに行ったことがきっかけで「人見知り、オフ!」という感じかな。それがきっかけ。
そして大学に入って、元々好きじゃなかったタイプの人とさらに関わるようになったんですよね。
「ウェイ!」みたいなノリの軽音楽サークルとか。
——苦手だったんだ。笑
カンタ:苦手だったんですよ。笑
でもドラムの練習をしたかったからそのサークルに入って。
その時はまだそうゆうノリは苦手だったけど、この4年間、
ドラムをしっかり練習しながら人と付き合っていくということを考えねばと思ってたんだよね。
——人見知りだったけど、それを変えようと思ってたんだね。
カンタ:うん、「何か変わらないと」って自分で思ってましたね。
で、やったことないことをやろうと思った。
コミュニケーションもそうだし、 自転車で遠くまで行ってみるとか、
山を縦走してみるとか、学友会(大学の生徒会)に入ってみようとか、
ナンパじゃないけど、喋ったことない人に勝手に話しかけてみようとか。
それを初めてやった子と結構仲良くなって。
2回目に会った時には、僕がその子のヒアリングをして、その子の印象を受けて
音楽を構成して1枚のCDにして、それを彼にプレゼントしたりしてましたね。
——すごいね。独特な世界の開き方をしてますね。
さっき自己紹介に「作業療法士だったりドラマーだったりします」とあったけど、
好きな音楽がカンタくんの世界を開くきっかけでもあったんだね。
ちなみに大学は今の活動に近い専攻だったの?
カンタ:作業療法士の資格が取れる学科に入りました。
ざっくり言うとリハビリですね。
作業療法士とは
作業療法士とは、リハビリ三職種のうちの1つ。仕事内容は
- 病院やデイケアでおじいちゃんやおばあちゃんへのリハビリ(体・脳・心)
- 障害を持たれているお子さんの発達支援
- 稀に整形外科や個人の施設でマッサージをすることも
など、ひとりひとりのQOL(quality of life)を上げることを大切にしている仕事。
——なるほど。
さっきの経歴の話には作業療法士の話題はなかったけど、
大学進学の時に作業療法士になろうと思ったのかな?
カンタ:昔から作業療法士になりたくてなった、とかじゃなくて。
僕は大学に行きたくなかったんですね。最初、高卒で働こうと思ってたんだよね。
カンタくんって何者? その2
作業療法士になったきっかけ
カンタ:高校3年生くらいの時に、
「これ以上座学の授業とか、ムリムリ」と思っていたんですよ。
でも、それを良くないよって色んな人に言われ。
今でも「そんなことないんじゃない、高卒で働いてもいいんじゃない」と思ってますけど。
じゃあ大学行くなら、と考えたときに——音楽が好きでしたね。
——うん。
カンタ:音楽の先生になったらどうかな。そうゆう勉強ならやっていられるなと思って。
でもそれに気づいたのが高3の冬で。
——あるねーーー。そうゆうの。
カンタ:で、1ヶ月くらいマジでピアノを練習したんですよ。受験にピアノが必要でね。
——おお!
カンタ:僕、それまでピアノ弾けなかったけどそこから練習して。でもダメで。
次に僕が考えた作戦はひとまず数学の先生になって入学して、途中で音楽の先生になろうと。
そうゆうの頑張ればできるんですよ。それで数学の先生になろうと思って。
だが、落ちたんですね。はあ……本当にショックだった。
浪人しようとしたんですけど、母に
カンタ母:「浪人したらバンドして勉強せんよ、君」
カンタ:「はい」
カンタ母:「君は音楽絡めそうな資格を取りなさい」
と諭されまして…。
作業療法士って資格が面白いよって選択肢をいただいて、その資格が取れる大学に入学して。
佐賀県にある西九州大学って大学ね。そんな感じです。
——へー!作業療法士って、音楽絡めそうな資格なの?
カンタ:えっとね、脳の障害によってコミュニケーション能力が低下する場合があるんですけど、
そこに対するリハビリとして、言語以外のコミュニケーションの一つとして
音楽療法を用いたりすることがあります。
ちなみに、音楽療法でリハビリのアプローチをする場合も
言語によるコミュニケーションを諦めるわけじゃないんです。
言語にとって代わる手段としての音楽ではなく、
言語コミュニケーションができるようになるための練習でもある。
そんな機会が働く現場の中である仕事ですね。
そこまでは高校生の当時、わかっていなかったけど。笑
でも作業療法士の仕事を調べていく中で、
個人のクオリティオブライフを上げることを大切にしている仕事っていうのにも惹かれました。
人の役に立てる仕事っていいじゃん、と思って。
——へー!面白い。
カンタくんはそういう経緯で作業療法士の道に入ったんだね。
そして音楽やデジタルアートに強い作業療法士という個性が生まれたんだね。
そんなカンタくんの活動、『EatScene』について聞いていこうかな。
2:カンタくんの活動『EatScene』
カンタ:『EatScene』というのが僕のブランド、屋号です。
和訳すると「食事風景」なんですけど、「咀嚼していこう」っていう意味を込めていて。
「scene」は映画のワンシーンとか言うように…場面ですね。
場面だったり、時代性だったり。
スケールの大きいものとしてシーンという言葉を使っているんですけど、
そういうのを噛みくだいていこうぜ!という名前でもあって。
そして美味しく食べて、生きていこうぜ!
そのためにいろんなことをやっていきたい。というこということですね。
——そんな想いを込めたEatSceneの活動は大きく分けて2つ
- デジタブル
- シェアできる作業療法士
だね。
カンタくんの活動『EatScene』 その1
『デジタブル』
デジタブルの取り組みは、大きく分けて3つ。
- 音と光を操る体験型ワークショップ
- VJによる映像投影の空間演出
- デジタル機器を使いこなすためのITリテラシー塾
カンタ:デジタルっていうものに対して、難しそうってイメージがあると思うんですけど。
例えば、うちのじいちゃんが最近iPhoneを買いまして。
でも使い方がわからないから教えるのも、デジタブルの活動。
そんな風に、
一見難しそうに感じるデジタル機器も、
ちゃんと整理して理解すれば使えるようになるというのを噛みくだいて説明したり、
”体感”として知ってもらうワークショップを開発しました。
その活動が『デジタブル』。
——デジタブルの由来は?
カンタ:「Digital」と「Vegetables」から作った造語です。
野菜って身近なものだよね。「収穫して食べる」というシンプルなもの。
そして咀嚼して、より味わえたらいいよね。
そんな風に、デジタルをシンプルに体感することで
楽しめたらいいなって 想いを込めた…っていうのが由来です。
野菜の映像を使っていたというのも、理由の半分です。笑
——生活の中にある野菜ぐらいに、デジタルを身近に感じて欲しいと。
カンタ:そうですね。
——さっきのおじいちゃんにiPhoneを教えるのが「デジタル塾」だね。
デジタブルの体感できる「ワークショップ」や「演出」はどんなことをするんだろう。
カンタ:僕は作曲の他に映像制作もしてるんですけど、
「演出」はその音楽や映像を使って結婚式や野外フェスイベントで空間演出をしたり、
音楽ライブでは、演奏に対して映像を素材として演出するVJ(ビデオジョッキー)をしてきました。
カンタ:「ワークショップ」は、音と光を操る体験型ワークショップ。
お子さんにも楽しんでもらえるプニプニした感触のシンプルなコントローラーを操作して、
音と映像が変わるビデオジョッキーの体験ができます。
——音楽や表現が好きで、作業療法士としてこどもに関わってきた
カンタくんの経験を活かした活動なんだね。
カンタくんの活動『EatScene』 その2
シェアできる作業療法士
——次は 「シェアできる作業療法士」について聞こうかな。
カンタ:「シェアできる作業療法士」ね。
これは、ロゴがOTってなってるんですけど。これね。
作業療法士の英訳、Occupational Therapist(オキュペーショナル・セラピスト)
略してOTですね。
——OTに見える人は少ないかも。笑
カンタ:そう。可能の可に見えるって。
——でも、今日からOTに見える!笑
カンタ:そう!これを読んだあなたはOTに見える!笑
——そんな「シェアできる作業療法士」はどんなことができるんだろう?
カンタ:大きく分けて2つあります。
- 特性を持ったお子さんと、保護者に対しての療育のシェア、おまけで楽器のレッスンも
- 法人用の従事者に対するアドバイス
発達の過程で遅れを感じているお子さん、
もしくは個性の強みや伸びしろを感じているお子さんと
サポートしているご家族や作業療法士のスタッフさんに対して
分析やアドバイスやケアをしています。楽しくやりたいですね。
——「楽しくやりたい。」
作業療法士とは、ひとりひとりのQOLを上げることを大切にしている仕事とあったけど、
現場でそうゆう空気感も大切にしているのかな。
カンタ:そうだね。ティーチングとコーチングのバランスを意識して、
お子さんが僕に対して安心感を持って対等に関われる相手として
認知してくれるように努力してます。
——うん。カンタくんに担当してくれたらなんだか楽しく成長できそう。
あと、障害を持ったお子さんやご家族以外にも、作業療法士の方へのアドバイスもしているんだね。
カンタくんが他の作業療法士の方と比べても、
噛みくだいた説明が得意だからそういった働き方をしているのかな?
カンタ:作業療法士の中には職人のように技術を研ぎ澄ましていく人もいるんだけど、
僕は経歴が人に教えていく側にシフトしていったから、というところもあるかな。
作業療法士の経歴を言ってもいいですか?
——どうぞ!
カンタ:僕は2015年に作業療法士の学科を卒業・資格を取得して
福岡の千鳥橋病院に入社しました。そこで高齢者医療に
その後2年間、これまではこどもの療育というものに関わってきました。
発達障害を持ったお子さんを支援する施設にいろんなところに行っていて
今はある会社に所属して、教育や療育のメソッドを作って、従事し、1年で辞めて
それを広めようということを会社でやってます。それは会社でやっていること。
会社のブランドとしては良いし、マネタイズもしっかりできていくんだろうなと思うんですけど、
会社が良くなっていくことだけじゃなくて、地域への想いがあるんですよね。
3:EatSceneの活動に込めた想い
カンタ:僕、住んでる地域、特に福岡県糟屋郡久山町や福岡市東区が好きなので
辞めた前の職場もそうだけど、こどもを支援している施設、
地域のそうゆうところに関わっていたいという想いがあって。
地域に療育という考え方をできるだけ簡単に理解できるようにシェアしていくことによって、
その地域が子育てや障害者の支援にポジティブな気持ちで生活できることを目指していけたらと。
だから僕は療育の考え方を地域に広めたい。
——自分の住んでいる地域にそういった場や、在り方の人が増えたら生きやすくなりそう。
ところで、療育って言葉は私には馴染みがなかったけど、
療育って、どんな考え方なんだろう?
知ると生きやすくなる?
療育という考え方とは
カンタ:うん。その前にまず障害について話そうかな。
人と違う特性があることで生活に支障をきたす、それが障害と呼ばれているんですね。
その壁の前には個性や特性というものがあって。
その個性はこの社会ではマイノリティなので、彼らにとって生きやすい社会構造にはなっていない。
マジョリティ・大多数の人たちは、自分たちと違うから
特性を持ったマイノリティの人たちのことをあまりわかっていない。
例えば、親は健常者で定型発達で生きてきたけど、自分なこどもが障害児だった場合。
自分のこどもの特性がわからないままだと、
他のこどもと比べてうちの子はあれができない、これができないと悩まれたりするんですけど、
こどもはマイノリティマジョリティどちらだとしても、育つ生き物なんですよね。
ただ、育ち方がそれぞれ違う。
その特性をより理解すると、その子の育ち方や育つスピードや段階をひとつひとつ理解できる。
例えば1歳半検診の本当の意味を知ることだったり。IQ出すだけじゃないんですよね。
本当はその特性を理解することで、その子が育ちやすいよう支援をしていくと。
なので療育とは、その子の特性を知った上での子育ての最適解じゃないけど、
育ちやすいような子育てを探求していくことみたいなことになると。
……伝わりますか?!
——うん。
知識がないと、個性・特性によって苦手なことや難しいってことを
「できないこと」として捉えてしまいそうになるけど、
本当は育つスピードや段階が違うんだ、ということを理解して、
その子にあったやり方で支えることができたら、少しずつできるようになるんだね。
ただ今は保護者や地域の周りの人がそのことを知らない場合が多いから
みんなで知った上で、てことですかね。
カンタ:うん。そうですね。
僕はこどもにフォーカスしてやっているんですけど、
実は大学教育とか、大人とかもそうで。 僕もできたら育ち続けたいなって思うし。
——そうだね。我々大人も学校は卒業したけど、
時間と共に何かしら変化していくし。良い方に変わっていきたいね。
カンタ:うん。生涯教育とか言いますしね。
僕は作業療法士って学校に入って卒業したけど
生涯教育的に、死ぬまで勉強していくんだなって思いつつ。
——そういう、特性を持った人やマジョリティとかマイノリティとかに
興味を持つようになったのは作業療法士になってから?
カンタ:あ~~…それ初めて聞かれた。
——高校生のとき、人見知りだったというのをさっき聞いたので、
自分と人との違いを感じるところがあったのかなと。
カンタ:なんだろう。格差は感じてましたね。
高校生のとき、RADWIMPSが流行ったでしょ。今も第一線で活躍されていますけど。
僕がバンドをしてたから、若いアーティストに対する強い関心があったのと、
顔がRADWIMPSのボーカルの野田洋次郎さんに顔が似てるって言われるからかもしれないけど。笑
野田洋次郎さんの家庭環境とか、経済環境とか。 20歳でデビューしてるんですよね。
下積みは3年あったんだけど、 アメリカにも行ってて、英語ペラペラで帰ってきて、下積み3年で。
高校生で曲も作ってない俺は、なんなんだ?みたいな。格差は感じていました。
——野田洋次郎さん好きだね。めっちゃ知ってるなと思って。笑
カンタ:好きですね。
マジョリティとかマイノリティとか考えてなかったかもしれないけど、
格差というところについては、高校生の時から感じていたかな。
——格差かあ…。
カンタ:お金があれば頭良くなるのかっていうと違うけど、教育も、教育格差だったり。
特性を理解して活かせる親の元に生まれるのか、
特性を理解できずにてんやわんやになって苦しんでいる親の元に生まれるのかでも、教育に差があるし。
僕は両親にすごく感謝してますけど。
だからこそ、困っている人にEatSceneの取り組みを利用してほしいです。
一緒に嚙みくだくので!
——さっき、EatSceneの由来の話に、場面や時代性というキーワードが出てきたけど、
特性を持ったこどもや保護者を支援してもらえる制度やサービスの存在や
その情報が本人たちに届くまで行き渡っているかは、時代によって違うよね。
カンタくんの活動を広めることで、困っている本人たちや地域まで届けられたら、
その格差が少なくなって、楽しい世の中に近づくんじゃないかなと。
……ということかな?
カンタ:うん。ありがとうございます。
僕もそんな感じで思ってます。
——話を聞いていたら、デジタブルもシェアできる作業療法士も、
カンタくんの活動を包括しているEatSceneのコンセプトにある
「噛みくだいて咀嚼して、美味しく楽しく生きていこう」
っていうの伝わってきた気がします!
カンタ:よかったです。(笑顔)
——うん。笑
カンタ:今までね、わからなかったね。笑
——わからなかったけど、今整理して理解できました。笑
4:まとめと、カンタくんの欲望
まとめると、
EatSceneの活動
- 『デジタブル』
- 『シェアできる作業療法士』
デジタブルの取り組み
- 音と光を操る体験型ワークショップ
- VJによる映像投影の空間演出
- デジタル機器を使いこなすためのITリテラシー塾
シェアできる作業療法士の取り組み
- 特性を持ったお子さんと、保護者に対しての療育のシェア、おまけで楽器のレッスンも
- 法人用の従事者に対するアドバイス
——などなど。
まさに……いろいろと 噛みくだり…(噛)
噛みくだきまくりのね。笑
カンタ:ばりうける。笑 今度それちょっと言います。
——噛みくだきまくり3回言えたらすごい。早口言葉みたいな。笑
カンタ:噛みくだきまくりなんです僕は、みたいな。笑 はい。
あっあとですね。
シェアできる作業療法士の保護者本人向けのサービスは お金もうけしようと思ってないので、
相談を寄付制にしてるので気軽に声かけて欲しいなと。
それこそお茶おごるから相談乗って、くらいの感じで連絡してもらえたらと。
——はい。お茶飲みながら気軽に相談してくださいということですね。
カンタ:はい。あと聞いておくことあるかな?
——大体聞いたかなあ。
でもさ、カンタくんすごい良いことばかり言ってて逆に怖いから、
なんでこんな優しいこと言うのかなと。笑
なぜ、ほぼ無料で話聞くよって感じなのか欲望を聞きたいな。
療育相談はほぼ無料で受ける?
その理由
カンタ:なるほどね。笑
シェアできる作業療法士の方は全貌を明かすと、 保護者本人向けにやるのは…
マネタイズってわかりますかね。
——うーん。なんかお金を……。笑
カンタ:マネタイズとは、価値を貨幣に変えるということなんですけど。
保護者本人向けの相談は、僕が相談で産む価値をお金に変えずに、
僕のブランドにしたいんですね。
そのブランド力が上がれば、事業所からの依頼に繋がるので。
事業所は僕に講師を依頼することによって職員の働きやすさが上がったり離職率が下がったり、
作業療法士を1人雇うよりも安いので相談しやすいそうですし。
ということで事業所向けのサービスで、料金いただいてます。
——なるほど。そこでバランス取ってるんだね。
カンタ:あと、まだ他にもやりたいことがあって。
今日は長くなったのでまた今度話しますけど。笑
やりたいことをやるために、自分の成長とか、自分が生み出せる価値とか。
お金じゃなくていいんですよ。
地域からの評価とか、そういうものとして獲得したい。
——なるほど。やりたいことのためにでもあるんだね。
あれだね。さっきも人間は生涯成長していくって話があったけど、
カンタくんは色々吸収したり成長したりするのがきっと好きなんですね。
カンタ:そうですね。今日と違う明日があってほしい的な。
日曜日の夜って、明日月曜日で仕事始まるなあって、いやでしょ。
でも日曜日が永遠に続いたらその人は精神的にも身体的にも衰えて死んじゃうんですよ。
そういう疾患名もあって。
僕もそうだなって思ってるし、
見たことないもの、やったことないことをやると、
より色んな人と繋がりやすくなるというのが体感としてあるので、
今日と違う出会いとかあるので。そんな感じで成長していきたいです。
——おおっ。笑
カンタ:おおっ。笑 受け止めろ。笑
——味わいました。笑
最後になったけど、聞きそびれたことがありました。
それは作業療法士としての会社での仕事の他に、
EatSceneを始めようと思った理由についてなんだけど。
でも振り返ると、これまで話してくれた中に答えがあった気がする。
シェアできる作業療法士の話の中で話してくれた、
「地域へ療育を広めたい」、
「いろんなことを噛みくだいて咀嚼して、美味しく楽しく生きていこう」
という気持ちや、さっきの話の中で
「これからも色んなことに挑戦することで新しいことに出会い、日々成長していきたい」ということ。
カンタくんがかつて人見知りだった頃から、少しずつ挑戦して世界が広がってきたように、
それぞれが地域や世界を、人生をより楽しむために
自分に出来ること分野からシェアしようと思ってEatSceneを始めたのかな?
カンタ:そうだね。
自分の心が向いたモノやコトに従って、がむしゃらに経験した点を、
必死で整理して線にしたら、こういうことをするべきなんだって使命感になっていった気がします。
たぶん、人ってみんな成熟していく過程で、使命感みたいなのは持つのかなと思うんですが
成熟や変化を加速させるのは、自分と他者への素直さかな〜と最近気づいたので、
これからも人の目は気にせず、自分の心が動いたなにかをガシガシやっていこうと思います。
たまに休憩しつつ。笑
ありがとうございました。
5:ご相談はこちらから
——EatSceneにご相談したい方は、
Webサイトにこれまでの実績が掲載されそうなので、そちらもぜひご覧ください。
カンタくんの拠点は福岡ですが、県外の方も相談OKかな?
カンタ:テレカンで出来ますね。あっそれ面白いな!ぜひ。
——テレカンとは、テレビ電話、遠隔電話のことですね。
お問い合わせフォームとかも、リンク貼っておこう!
相談したい方は、お名前と、相談したい内容とかを書いて送ってもらえたらいいのかな。
カンタ:そうだね。こちらから、ご気軽にメッセージください!
EatSceneの永澤幹太くんでした。
カンタくんの想いが、今困っている方や共感してくれる方へ届いて、
噛みくだいて咀嚼して、楽しく生きる輪が広がっていきますように。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!